きのこ4~8月販売額 昨年比8%増記録  猛暑対策が奏功


JA秋田ふるさときのこ総合部会の8月末を基準にしたキノコ販売額は、昨年度を8%上回る7億400万円を記録した。近年課題となってきた猛暑対策などの強化が功を奏し、出荷量は、656㌧(同2%増)、1㌔平均単価は1073円(同5%増)を記録。同部会は、秋冬の鍋物需要などの消費増に向けて、引き続き高品質安定生産を強化する。 

 

 生産量全体の8割以上を占める菌床シイタケは、春先の高温の影響などで、5、6月の出荷量が前年よりそれぞれ1%減となったものの、培養管理講習会の実施など高温対策を強化。その結果、猛暑で発生への影響が懸念される夏場において、7月の出荷量は3%、8月は6%前年を上回った。6~8月にかけては、首都圏などの消費地で猛暑となり、厳しい販売環境となったが、全国的な品薄傾向の中で安定生産を維持。4~8月までの月別平均単価は同3~7%増と堅調に推移し、販売額を引き上げた。

 

 横手市内で10日に開いた生産者大会には、市場担当者や部会員ら70人が参加。市場担当者らは「猛暑対策の徹底でJA産は比較的安定している。今後の秋冬商戦に向けて、さらなる増産をお願いしたい」と評価した。10月以降の出荷に向けた秋冬菌の培養管理は、8月中旬以降の低温などで順調に経過。柴田徹総合部会長は「前半の生産は全体的に良好だった。今後は安定生産に向けて引き続き最善を尽くすとともに、販促キャンペーンなども強化し、売り場確保に努めたい」と意気込んだ。

(あ)

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