JA南三陸との〝絆〟金融商品にも 復興支援定期貯金5億円に


 

高橋組合長(右)に目録を贈呈する佐藤専務理事(中央)(8月5日/宮城県気仙沼市/JA南三陸仮本店で)

高橋組合長(右)に目録を贈呈する佐藤専務理事(中央)(8月5日/宮城県気仙沼市/JA南三陸仮本店で)

宮城県のJA南三陸と友好JAを結ぶJA秋田ふるさとが、今年4月から6月にかけて実施した定期貯金「復興支援 〝花は咲く〟定期貯金」の実績が計5億円に上った。

懸賞品として南三陸産のホタテやタコなどの海産物とお米の詰め合わせが当たるほか、実績の0.02%を寄付する同定期貯金には302件が契約。同JAはこのほど、実績の一部を寄付したほか、当選者に懸賞品を発送。利用者からは「貯金しながらできる復興支援」として、好評を呼んだ。

 

 同JAは、東日本大震災被災地の復興支援としてJA南三陸に職員派遣を実施しており、昨年10月には、地域農業振興への寄与などを目指して友好JA提携を結んだ。同定期貯金はその絆をより広げようと企画した。

 

 8月5日、同JAの佐藤誠一代表理事専務が宮城県気仙沼市のJA南三陸仮本店を訪れ、高橋正組合長に目録を手渡した。実績の0.02%に当たる約10万円は、双方の希望で同額分の同JA産スイカ「あきた夏丸」40箱(13㌔)を贈呈。JA南三陸の直売所などで提供された。

 

 11日には、懸賞品を1等(1万円相当)25人、2等(5000円相当)75人の計100人に発送。JAには当選者からの喜びの声が届いている。

 佐藤専務理事は「復興支援の輪を金融商品として示したことで、誰にでも参加しやすい形になったと思う。今後も友好の輪を様々な場面で広げていきたい」と話した。

 

(あ)

 

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