食用菊生育順調 防除対策とかん水管理呼びかけ


 

品質や規格などを確認する部会員(7月18日/横手市十文字町/JA秋田ふるさと十文字集出荷所で)

品質や規格などを確認する部会員(7月18日/横手市十文字町/JA秋田ふるさと十文字集出荷所で)

 JA秋田ふるさと食用菊部会は7月18日、目揃え会を同JA十文字集出荷所で開き、部会員や市場担当者ら18人が参加した。

平年並みの5月上旬から出荷を開始した今年産の生育は順調。ただ、一部圃場では5月から6月にかけての干ばつの影響でタバコガなどの食害が見られることから、同部会では防除対策などの強化を呼びかけている。

 主力品種「岩風」の品質や規格などを確認。Mから2Lなど5段階に分けた出荷規格やパック詰め方法などを統一した。開花具合や着色はおおむね良好。持ち味である苦みが少なくほんのり甘い食味に仕上がっている。今後は11月にかけての長期生産となるため、同部会はかん水などの水管理で樹勢の維持も呼びかけた。

 高橋康弘部会長(32)は「部会員の高齢化で17人と少人数だが、市場からの期待に応えられるよう長期安定出荷に注力したい」と意気込んだ。

出荷は7月下旬から本格化し、11月にかけて県内や東北市場に出荷する。今年度は出荷量11トン(前年比97%)、販売額1億1200万円(同100%)を目指す。

(あ)

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