種少なく糖度13度以上 「あきた夏丸アカオニ」市場デビューを報告


 

JA全農あきた青果物キャンペーンガール「ミスフレッシュ」から同JA産「あきた夏丸アカオニ」を受け取る佐竹知事(左)(7月22日/秋田市の秋田県庁で)

JA全農あきた青果物キャンペーンガール「ミスフレッシュ」から同JA産「あきた夏丸アカオニ」を受け取る佐竹知事(左)(7月22日/秋田市の秋田県庁で)

JA秋田ふるさと西瓜部会は7月22日、秋田県庁を訪れ、佐竹敬久知事に今夏市場デビューするスイカの新品種「あきた夏丸アカオニ」をPRした。

同品種は県農業試験場が開発した品種で、今年デビュー8年目を迎えた大玉品種「あきた夏丸」の改良版。従来の夏丸よりも500円上乗せした1ケース3300円~3500円(2L×2玉=14㌔)の市場価格を目指し、産地のブランド力強化をねらう。

 同品種は「あきた夏丸」のシャリ感はそのままに、糖度が1度以上高い13度以上で、種が少ないのが特長。7月25日頃から8月初旬にかけて30㌧の出荷を見込む。贈答用として高級量販店での販売を視野に、県内や京浜・中部・関西市場などに出荷する。

 早速味わった佐竹知事は「口に入れるとじわじわと甘さが広がる。これは美味い」と太鼓判を押した。播磨和宜部会長は「種の少ない品種として親しみを持ってもらうことで、産地PRの強化策として位置づけたい」と同品種の導入に期待する。

 今年度は部会員367人中10人が栽培。従来の「あきた夏丸」よりも授粉や着果管理が難しく技術を要することから、同部会では今後も生産者を選抜して着実な生産に取り組む。同部会は今年度出荷量7100㌧(前年比113%)、販売額12億円(同109%)を目指す。

(あ)

Comments are closed.