エダマメ 栽培管理の徹底で出荷量巻き返しへ


 

極早生品種の品質を確かめながら、今後の栽培管理について話し合う佐藤部会長(右)と部会員(7月16日/横手市平鹿町/JA秋田ふるさと平鹿集出荷所で)

極早生品種の品質を確かめながら、今後の栽培管理について話し合う佐藤部会長(右)と部会員(7月16日/横手市平鹿町/JA秋田ふるさと平鹿集出荷所で)

JA秋田ふるさと枝豆部会は7月16日、目揃え会を同JA平鹿集出荷所で開いた。同部会は昨年度、7月の長雨による生育不良などで、出荷量が前年の6割にとどまるなど出荷量の確保に苦戦。今年度は、排水対策の徹底による反収の向上や栽培管理の徹底で、巻き返しを目指している。

 

 平年並みの14日から出荷を開始した極早生品種は、5月から6月上旬にかけての干ばつで、さやの肥大に一部バラつきが見られるものの、着色や食味は良好。8月上旬からは、早生品種の「おつな姫」、中生種の「湯あがり娘」「ゆかた娘」など主力品種の出荷が本格化することから、今後の栽培管理のポイントを確認した。

 

 さやの肥大初期に入っている早生品種は、現在、順調に生育している。市場担当者によると、今年は好天により全国的に生育が前進。7月から8月にかけての関東産から群馬・東北産への産地リレーは、平年より1週間ほど早まる見込みとなっている。これを受け、同部会は①液肥の葉面散布によるさやの肥大の充実、②今後の降雨を予測した防除対策、③収穫適期の予測による計画的な出荷――などで、長期安定生産の強化を呼びかけた。

 

 佐藤勇部会長は「着実な栽培管理で全国のファンに美味しさを届けたい」と意気込む。同部会は10月下旬にかけて、県内や関東市場を中心に出荷。今年度は430㌧(前年比169%)、販売額2億2800万円(同132%)を目指す。

(あ)

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