11月14日は「世界糖尿病デー」  平鹿総合病院で啓発イベント  明日14日は教室開催


食品に含まれるカロリーと消費に必要な運動量を表したパネルに見入る来場者 (11月12日/平鹿総合病院で)

食品に含まれるカロリーと消費に必要な運動量を表したパネルに見入る来場者
(11月12日/平鹿総合病院で)

11月14日は、WHO(世界保健機関)が定めた「世界糖尿病デー」であることを受け、横手市のJA秋田厚生連平鹿総合病院は、12日と13日、糖尿病抑制に向けた啓発イベントを開いた。今年で3回目。同病院栄養科職員らがエントランスホールにて特設ブースを設置し、パネル展示や料理の試食などを通じて、予防の大切さを呼びかけた。 日本糖尿病学会の調べによると、40歳以上の3人に1人が糖尿病または糖尿病予備軍という実態が明らかになっている。その予防には生活習慣の見直しが大切だが、同病院栄養科の木村京子栄養技師長は「運動はもちろん、食生活の見直しとの両輪で予防を図ることが大切」と強調した。

ブースでは、食品に含まれるカロリーとそれを摂取した場合に必要な運動量を、富士山への登頂に見立てたパネルに展示。りんご1個200gの100㌔㌍を消費するには30分間の普通歩行が、牛サーロインステーキ200gの1000㌔㌍を消費するには2時間の登山分の運動量が必要になることなどを、一目で分かるように表した。

2日間でおよそ500人が来場。来場者らは「運動だけでカロリーを消費するのは大変。日頃から運動と一緒に食事内容にも気を付けたい」と気持ちを新たにしていた。

糖尿病予防には、食物繊維の摂取が糖質の吸収を抑えることから、食物繊維を豊富に含んだ地場産しいたけを使った炊き込みご飯の試食や、JA秋田ふるさと産しいたけの販売も実施。木村技師長は「野菜やきのこを積極的にとり、楽しく糖尿病を予防してほしい」と話した。

同病院は14日、一般市民を対象に「楽しく学ぼう糖尿病すごろく」と題した糖尿病教室を開く。場所は平鹿総合病院2階講堂、18時~19時30分、参加料は一人1500円(夕食あり)。お問合せ/電話0182‐32-5131 平鹿総合病院検査科(藤原さん)まで

(高橋)

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