アスパラ菜出荷本格化  「ハウス換気」「凍結防止」大雪対策徹底を


アスパラ菜の出荷規格や今後の大雪対策などを確認する部会員(2月5日/横手市/十文字出荷所で)

アスパラ菜の出荷規格や今後の大雪対策などを確認する部会員(2月5日/横手市/十文字出荷所で)

記録的な大雪となっている横手市で5日、JA秋田ふるさとアスパラ菜部会が目ぞろえ会を同JA十文字出荷所で開いた。同市の積雪は同日午後5時時点で133㌢(平年比168%)。出荷が本格化する今月中旬から3月にかけて、2011年豪雪で記録した191㌢を更新する可能性もあるとされている。

断続的な降雪により換気のタイミングが難しく、白さび病などの発生が懸念されることから、JAは①被覆資材に水滴が見られる場合は午前中から換気を行って湿度の調整を図る、②ハウス内の暖房器具の設置などで凍結防止を図る――など、品質管理の徹底を呼びかけている。

 出荷は平年並みの12月上旬から開始。9月から10月にかけて定植した株は、その後の好天により葉が大きく、持ち味の甘みと歯ごたえのある食感も良好だ。しかし、12月以降の低温によって生育に一部遅れが出ており、出荷は平年よりも10日ほど遅い今月中旬から本格化する見込みとなっている。

 菊地哲雄部会長は「断続的な降雪で管理が大変だが、品質を守るための対策を徹底し、出荷最盛期を乗り切りたい」と意気込んだ。

 仙台管区気象台の1か月予報では、今月中旬にかけて気温がかなり低くなり、東北日本海側を中心に、降雪量がかなり多くなる可能性があるとしている。出荷は4月上旬頃まで、県内市場を中心に出荷する。

(高橋)

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