「ぶどう棚」復旧急げ 本格的な降雪前にJA職員ら復旧ボランティア


倒れた支柱を起こして棚の復旧作業に当たる清水川さん(右)とJA職員ら(11月26日/横手市大沢で)

倒れた支柱を起こして棚の復旧作業に当たる清水川さん(右)とJA職員ら(11月26日/横手市大沢で)

11日~13日の降雪で横手市内のブドウ棚が倒壊し、約7500万円の被害が発生したことを受け、JA秋田ふるさとは25日、棚の復旧作業の応援ボランティアを始めた。12月8日まで実施予定。気象庁によると、同市では28日から向こう1週間、連日雪になる見込みで、同JAはいち早い復旧作業を呼びかけている。

同市では、剪定作業を前に葉が残ったままの棚に雪が一気に降り積もり、棚が崩壊する園地が相次いだ。被害面積は全体の1割を超える約15㌶に上る。ボランティアは、同市の職員や同市観光協会による公募でも実施しており、このうち同JAは連日19人の職員が、特に被害の大きい同市大沢地区の園地を中心に作業に当たっている。

同JAぶどう部会の清水川政市さんの園地では26日、5人の職員が作業を実施した。清水川さんは5つの園地のうち3つが一部倒壊。冷たい雨が降り続く中、棚ごと倒れた支柱1本1本を、息を合わせて起こしていった。今後は棚の外線をワイヤーで囲み、雪の重みでつぶれないよう補強を急ぐ。

清水川さんは「本格的な降雪を前に何としても復旧させたい。ボランティアの力を借りて一日でも早く棚をもとに戻したい」と力を込めた。

同部会では、今後の降雪に向けた対策として、①剪定作業の早期実施、②緩んだ棚の補修、③崩壊した棚には支柱を多めに入れて補強する――などで、被害の拡大防止を呼びかけている。

 

(高橋)

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