復興支援職員派遣 “かけはし役”が交代   2015年3月まで


JA南三陸の高橋組合長(右)から辞令交付を受ける斎藤さん(左)

JA南三陸の高橋組合長(右)から辞令交付を受ける斎藤さん(左)

東日本大震災被災地の復興支援としてJA南三陸に職員派遣を行っているJA秋田ふるさとは、11日、後任となる2人目の派遣として斎藤智行さん(43)を派遣した。

同JAは昨年11月から、JA全中が行う被災地JAへの復興支援職員派遣事業で、全国で5例あるうちの2例目として、JA南三陸への職員派遣を実施。これまで、職員の田中清和さん(46)がJA南三陸営農生活部営農販売課に出向し、被災農地の復旧につなげるため、園芸関係の補助事業事務や事業推進、東京電力への損害賠償請求などを担当してきた。斎藤さんは同部署へ出向してこれら業務を引き継ぎ、2015年3月にわたって担当する。

同日、宮城県気仙沼市のJA南三陸本店仮事務所で辞令交付式が行われ、斎藤さんはJA南三陸の高橋正組合長から辞令を受けた。交付式で高橋組合長は「県をまたいだ支援の継続は本当にありがたい。今後は職員とともに、組合員や地域住民の営農と生活再建のために力を尽くしてほしい」と期待。これを受け斎藤さんは「身の引き締まる思い。業務を全うするのはもちろん、両JAのかけはし役にもなっていきたい」と意気込んだ。

両JAは10月25日、職員派遣をきっかけとする生産者交流や物産販売など、これまで行ってきた支援の輪を広げようと、友好JA締結書に署名。今後、①地域農業振興への発展の寄与、②自然災害などの不測の事態への協力――など、連携のさらなる強化を目指している。

(高橋)

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