きゅうり出荷量前年比17%下回るも 高品質維持で販売額2億700万円記録


IMG_0003JA秋田ふるさときゅうり部会は、今年度の出荷量について、昨年度より17%下回る771㌧となった(10月14日現在)。しかし、全国的な天候不良による品不
足に加えて、同部会産の品質が全体的に良好だったことから、販売額は2億700万円(前年比114%)を記録。今後は品質のさらなる安定や異常気象に耐えうる栽培 管理の徹底で、長期安定生産を目指す。

 今年産は、7月の長雨や日照不足の影響で、出荷量が伸び悩んだ。ハウス半促成栽培の出荷ピークとなる7月の出荷量は41㌧(同72%)、露地栽培のピークとなる8月は234㌧(同85%)と、軒並み前年を下回った。しかし、品質管理の徹底で昨年課題となったフケ果の発生が最小限に抑えられたことなどが功を奏し、1㌔平均単価は269円(同138%)を記録した。

10月29日に横手市内で開いた販売実績検討会には、市場担当者や部会員ら82人が参加した。市場担当者からの講評では、さらなる品質の維持に加えて、安定的な出荷量の確保を望む声が相次いだことから、同部会は今後、①異常気象に耐えうる栽培管理の確立と徹底、②コンテナ出荷など市場ニーズを見据えたコスト削減の実施、 ③長期安定生産に向けた新品種導入の検討――などの取り組みを強化することを確認した。

 佐藤孝弘部会長は「今年の厳しい気象条件下で高品質を維持できたのは評価できる。今後はロットの確保に向け、引き続き栽培技術の向上を目指す」意気込んだ。

 なお、同日、今年度の優秀生産者表彰を行った。結果は以下の通り。▼菊地円蔵 (十文字)▼佐藤聡(平鹿)▼松井富美子(平鹿)▼石塚智浩(雄物川)▼佐藤均 (平鹿)▼佐藤和徳(十文字)

 

(高橋)

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