シャインマスカット 出荷量7.5㌧見込む


IMG_2561JA秋田ふるさとぶどう無核会は、大粒の種無し品種「シャインマスカット」の生産拡大に取り組んでいる。今年は前年比2割増となる7.5㌧を出荷見込み。9月13日から出荷が始まり、10月中旬まで続く。

同品種は「巨峰」と同時期に成熟する黄緑色のブドウ。糖度は18度以上で酸味が少なく、皮ごと食べられるのが特長。「巨峰」の2倍あまりとなる㌔単価2000円以上での取引が期待されることから、同会では、2011年豪雪被害からの産地復興の足がかりにしようと注力してきた。

横手市では、同年の豪雪被害で約4億円のぶどうの被害があり、昨年の出荷量は被害前の6割となるなど、中長期的な産地復興が求められている。

同会では2008年から同品種を作付けし、2010年から出荷を開始。作付者や面積が年々拡大し、今年の出荷量は出荷開始当初の約3倍に拡大する見込みだ。

9月8日、同会は目ぞろえ会を同JAぶどう集出荷所で開き、会員ら80人が参加した。果樹試験場の研究員によると、今年は5~7月の降水量が平年の半分と少なかったため果粒はやや小さめだが、その後の日照時間が長かったことから、生育は全体的に順調。糖度18度を超える品質を統一するために、同部会ではカラーチャートを使って果皮色を確認した上で、食味を十分に確認することなどを確認した。

高橋弘会長は「雪害からの産地復興にはまだ時間がかかるが、品質面で間違いのないものを作り、市場からの信頼に応えたい」と意気込んだ。

(日本農業新聞への送稿記事/あ)

 

Comments are closed.