振り込め詐欺を未然に防止したとして、当JA職員・土田修子さんが、1月16日、横手警察署から表彰されました。団体表彰として、同JAも表彰。同署の菅谷典男署長から「特殊詐欺被害が増えてきている中、水際で防いでいただきありがたい」と感謝の言葉をいただきました。
横手市の当JA本店で貯金窓口を担当する土田さんは、今月5日、窓口に来店した市内在住の60代男性客との会話から振り込め詐欺に気づき、未然に防止しました。男性が来店した際、「妻の携帯電話に知らない業者から電話があり、利用していないはずの代金の請求が来た」と動揺した様子だったことから、詳しく状況を質問。インターネットサイトの運営業者を名乗る者から「動画サイトの視聴料40万8000円が未納だ。今すぐ振り込まないと訴訟を起こす」と迫られたといいます。
業者ははじめ、ATMでの振り込みを指示したが、男性が「カードが無いためできない」と答えたところ、窓口で振り込むよう指示し、「窓口に着いたら電話を折り返してほしい」と話したといいます。一連の様子を聞いた土田さんは架空請求詐欺を確信し、最寄りの交番に通報しました。
秋田県警によると、2014年の県内の振り込め詐欺などの特殊詐欺被害は、前年を10件上回る86件、同880万円増の計3億255万円で過去最悪となりました(12月末暫定値)。さらに、今年に入ってからは16日現在で5件、計4000万円の被害が起きています。
同署では「電話などでお金の話が出たら、まずは詐欺を疑ってほしい。一人で考えず、周りの人や警察に相談してほしい」と注意を呼びかけています。
(あ)