郷土の味 実演で魅力発信 食文化フォーラム


 

地元高校生とともに「焼きもち」の調理方法を実演するJA女性部員

地元高校生とともに「焼きもち」の調理方法を実演するJA女性部員

「第29回国民文化祭・あきた2014」の事業「食文化フォーラム」(主催:国民文化祭横手市実行委ほか)が、10月18日と19日、横手市の秋田ふるさと村で開かれた。パネルディスカッションや調理実演などを通じて、秋田の食文化の魅力を発信した。

 

 19日に開かれた「食の伝承 秋田の料理試食ショー」では、プロの料理人らが秋田の郷土料理のおいしい作り方を披露し、1000人が来場した。来場者らが見守る中、「きりたんぽ鍋」や「芋の子汁」など12品目の秋田の料理を地元の高校生とともに実演。来場者には全てのレシピを配布した上で試食もふるまい、伝統の味の素晴らしさを共有した。

 

 ショーには、JA秋田ふるさと女性部と助け合い組織も協力。女性部は「焼きもち」を、助け合い組織は「あずき汁」を実演した。このうち女性部員は実演しながら「焼きもち」を食べる風習について紹介。昔は「病(やまい)焼き」と呼んで毎年12月にもちを焼いて川に流すことで健康祈願をしたことを紹介した。

 

 参加者の一人は「伝統的な料理でもまだまだ知らないことが多い。風習なども含めて素晴らしさを再発見できた」と話した。

 

(あ)

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