オリジナル包装袋を試験導入 「スイカ」カット商品需要に一手


 

 

スイカのカット需要に応えようと同部会が今年新たに準備した、オリジナル包装袋

スイカのカット需要に応えようと同部会が今年新たに準備した、オリジナル包装袋

JA秋田ふるさと西瓜部会は今年、スイカのカット商品専用包装袋を準備した。核家族化が進む首都圏などを中心に、大玉スイカではカットものへの需要が高まっている。今年は、試験導入として7月中旬から、東京や神奈川、大阪など重点市場9社に配付。仲卸を通じて量販店で販売しており、消費者から早速好評を呼んでいる。

 

 単身や核家族など、少人数世帯の冷蔵庫の容量や、持ち帰りの際の荷物の重量などに配慮。2Lから4Lの大玉(7キロから10㌔未満)を、1/6または1/8にカットして販売する。包装袋は、これらの規格に合う1サイズを用意。スイカの鮮やかな赤色が映えるよう、緑色と紺色の2色を使い、「あきたの夏 食の農からのまち横手」というメッセージと、同JA産のイメージキャラクターである「釣りキチ三平」のイラストを採用している。

 

 

 7月下旬からは出荷が本格化。東京や埼玉などの量販店で実施している同JA産販売促進キャンペーンでの店頭の反応も好評だ。消費者からは「カットものは中身が確認できる」「名入りのパッケージはブランド感があっていい」など、購買意欲がかきたてられたとの声が多く聞かれている。重点市場9社には各2万枚を配布しているが、追加注文が入るなど、売れ行きも好調だ。

 

 播磨和宜部会長は「夏スイカの責任産地として、消費者の細やかなニーズに対応したい。市場と量販店、産地の3者連携で競争力を強化したい」と意気込む。同JAは、秋田県の4分の3の生産量を誇る一大産地。9月上旬まで出荷し、今年度は、7100㌧(前年比113%)、販売額12億円(同109%)を見込む。

 

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