トマト高温対応品種導入でリスク分散 品質維持し安定生産強化へ


 

新たに導入した大玉品種「りんか409」の定植後の管理について確認する部会員ら(6月5日/秋田県仙北郡美郷町野荒町で)

新たに導入した大玉品種「りんか409」の定植後の管理について確認する部会員ら(6月5日/秋田県仙北郡美郷町野荒町で)

 JA秋田ふるさとトマト部会は、今年、近年の猛暑による収量の伸び悩みに歯止めをかけるため、高温に強い品種「りんか409」の栽培を始めた。

部会員67人中20人が新たに導入。出荷量全体の3割が同品種となる見込みで、リスク分散による夏場の安定出荷を目指している。

  

同部会はこれまで、食味が良好な品種「桃太郎」シリーズを中心に栽培。しかし、近年の猛暑などの影響で裂果や樹勢の低下がみられ、この数年は出荷最盛期となる8月の出荷量が平年の8割にとどまるなど、夏場の出荷量の確保が課題となっていた。

 「りんか409」は高温下でも品質が安定し、多収、さらには秀品率の高い耐病性大玉品種。「桃太郎」シリーズに並ぶ良食味であり、暑い時期でも食味が落ちないことから、同部会は3年前から試験栽培に取り組み、今回の導入を決めた。

 6月5日、同品種に取り組む部会員の圃場で栽培講習会を開き、部会員や種苗会社の担当者ら30人が定植後の管理のポイントを確認した。同品種は高温期の着果性が良く、樹勢管理もしやすいとされるものの、ここ数日の高温で干ばつ傾向の圃場が多いことから、種苗会社の担当者は「かん水の適期実施が安定生産の分かれ道となる。ハウス内の高温対策や裂果防止、樹勢確保のために、これまで以上にかん水対応に気を配ってほしい」と呼びかけた。

 佐藤宗一部会長は「これまでの栽培品種とは勝手が異なるが、種特性に合わせた栽培方法を早く定着させて、安定生産を望む市場からの期待に応えたい」と意気込んだ。

 同部会は6月下旬から11月上旬月頃にかけて、県内や関東市場を中心に出荷。今年度は出荷量600㌧(前年比120%)、販売額2億円(同110%)を目指す。

(あ)

 

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