果樹雪害 支援事業の有効活用を 市が説明会実施


雪害対策事業について市の担当者からの説明を熱心に聞く果樹農家ら(4月14日/横手市平鹿町/醍醐公民館で)

雪害対策事業について市の担当者からの説明を熱心に聞く果樹農家ら(4月14日/横手市平鹿町/醍醐公民館で)

この冬の記録的な豪雪で甚大な被害を受けた果樹農家に、国や県、市などが行う雪害対策事業について知ってもらおうと、横手市は4月15日と16日、「果樹農家向け農業雪害対策事業説明会」を横手市内で開いた。

18日には横手市栄公民館でも実施する。果樹を対象とした支援事業は、申請の締め切りが今月30日までのものもあるため、市では早めに利用申請を届け出るよう呼びかけている。

 市では、県の事業を活用した雪害復旧支援対策事業のほか、市が独自に行う融雪剤などへの助成支援など、被災農家の支援を行っているが、今回新たに国の支援事業にも取り組む。特に、果樹については複数の支援事業が実施され、分かりにくいことから、今回の説明会を実施した。       

 リンゴやブドウなど、JA秋田ふるさとの果樹農家ら170人が両日で参加。①被災したブドウ棚やハウスなどの施設の復旧支援、②果樹の園地再生支援の目的別にわけて、国や県、市が行う各種事業、計3事業について説明した。

このうち、施設復旧の支援事業「被災農業者向け経営体育成支援事業(国)」や「雪害復旧支援対策事業(県・市)」の申請に必要な「り災証明書」については、事業の本申請時に「り災証明願」を提出し、市で一括して証明書発行の手続きを行う。

国の事業については現在、必用書類などの詳細を作成中だが、被害農家に早めの対応を行うため、まずは市が30日までに申請を受け付け、被害実地調査などの書類作成準備を進める。これを受け、市の担当者は「被災農家を対象とする事業が多くある。被害を受けた農家は、とにかく手を挙げてほしい」と呼びかけた。

18日の説明会は、横手市大屋新町の栄公民館で18時から実施する。

  (高橋)

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