JA秋田ふるさとぶどう部会は今年、2011年豪雪被害前の出荷量の8割の620㌧に回復する見込みだ。懸命な復旧作業や新植・改植が功を奏し、被害後5割に落ち込んだ出荷量は、生産3年目にして復興の兆しが見え始めている。22日から始まった出荷は28日から本格化。品質も良好で、同部会では産地の挽回に期待を込めている。
横手市では、11年1月の豪雪被害でブドウだけで約4億円の被害があり、同部会は、中長期的な産地復興を目指してきた。早期復旧作業による棚の回復や、高値が期待される大粒の種なし高級品種「シャインマスカット」の1.4㌶への新植など、産地力の回復と向上に努めてきた。
21日、初出荷に伴う目揃え会を横手市山内のぶどう集出荷所で開き、部会員ら90人が参加。主力の中粒種「キャンベル」や「ポートランド」など4品種の規格や品質を統一した。
今年は、6月中旬の開花時の好天で結実が良好。7月の長雨による生育の遅れや病害虫の被害が心配されたが、栽培管理の徹底で生育は順調に推移している。全体的に房は大きく、持ち味の香りや糖度も良好だ。
小川忠洋部会長は「豪雪を産地力向上の契機ととらえ、地道に回復を目指した効果が表れてきた。当JA産を待つ消費者の期待に応えるためにも、収量・品質ともに力を入れていく」と意気込む。
出荷は10月末まで、東北、北海道の市場に出荷する。今年度販売額は、豪雪被害前の9割となる1億9000万円(前年比114%)を目指す。
(高橋)
