Archive for 5月 19th, 2017

THE!数字の魔術!●●は▲▲の■倍!

牛乳といえばカルシウム。カルシウムといえば牛乳。

そのせいもあるのでしょうか、よくカルシウムが牛乳の〇倍!なんて表現をよく目にします。

ちなみに牛乳100g当たりのカルシウム含有量は約110mgと言われております。

パセリは100g当たりカルシウムが290mg!約2.6倍!

干しヒジキ100g当たりカルシウムが1400mg!約12.7倍!

なーんだ。牛乳なんて大したことないじゃないか。そう思ったアナタ・・・もう一度タイトルから読み直しですよ!

牛乳100gはコップ半分程度の量です。

パセリ100gはレストランでハンバーグ頼んだ時にチョコンと乗っているアレで約1gです。つまりそれを100個分です。

干しヒジキは戻すと7~8倍程度の重さになるそうなので、仮に7倍だとすると戻しヒジキ700gでカルシウムが1400mg。100g当たり200mgになってしまいます。

おや?ヒジキはそれでも牛乳よりスゴイじゃないか!と思ったアナタ・・・ふりだしに戻ってください!

牛乳の量を倍にします。コップ1杯200gでカルシウム220g。コップ1杯ですよ!嫌いでなければ無理せず飲める量ですよね。

パセリ。アレを100個です。頑張れば食べられるでしょうか・・・。それでも1.3倍。うむむ。

ヒジキ。100g当たり200mgですが・・・。ヒジキだけ100g食べたことありますか?ヒジキ100g食べても牛乳コップ1杯には及びません・・・。

牛乳を褒め称えているわけではありませんし、パセリやヒジキを貶めているわけではありません。もちろん牛乳もパセリもヒジキも好きです。

しかしどうもこの数字に惑わされている方が多いような気がしてならないのです。

メディアでは最近の健康志向の後押しもあってか日々いろいろな食材がクローズアップされ、あれよりスゴイ!これよりスゴイ!ともてはやされています。

その時、「ちょっと待てよ?」「実際に食べるとしたらどうなんだろう?」と一度立ち止まっていただき、一番大事なことはバランスのとれた食事であることを思い出していただきたい。そう思います。

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